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HIBIKI column vol.13

ずいぶんと更新が遅れてしまった。
もちろん書きたいことは山ほどある。
でもかけないことも山ほどあった。
今回もそのうちの1つ。
ご存知の方もいるかもしれないが、うちのスタッフの亜美が癌になった。
それは年末か年明けの事だったと思う。
彼女が私に胸にしこりがあることを告白した。
不安がる彼女に私は「大丈夫、そんなことめったにない」と笑って言った。
しかしめったな事は起こり、私も彼女も口を閉ざした。
後日彼女から今後の治療について書かれた紙を見せられ今後について話し合った。
気丈にもまだ働きたいと言う。
体調を見ながら考えることにした。
抗がん剤投与が始まる。
彼女は髪を丸めた。髪がその副作用で抜け落ちる前に。
なんて彼女らしく、なんて強いのだろうと思うのと同時に
私は自分の無力さを感じた。
私にできることは何があるのだろう。
数年前、私は大腸にポリープを患ったことがある。
思ったより大きく、数か所にできており、先生は「悪性の可能性が高い」と言った。
結局良性だったのだけど、良性か悪性か判断される間、私が考えたことは何か。
「それでも笑っていられる自分探し」
でもそれと同時に感じたのは大きな孤独感だった。
人は、居場所を求める。自分の存在理由を裏付けるために。
私が今も女王をしているのは自分の居場所があるからだ。
私がこの種を生業にした会社をしているのは、スタッフたちにも居場所を確保してあげたいからだ。
居場所、居場所、居場所、、、
強くふるまう亜美が見える。
どんなに他人が心配してもその孤独感は消えない。
痛みも辛さも本人しかわからない。
そしてとうとう亜美は不本意にも抗がん剤の副作用による痛みと痺れによってアブソルトを卒業する。
不安と闘う彼女に私は言う「フリーでもいいから女王様は続けなさい。」
8年間あなたはM男と共に成長した。
人は人に救われる。女王はM男に救われる。その逆も正しく。だから消えてはいけない。

私は私で、私のやり方で亜美の居場所を創る。
私がまだアブソルトを作る前、まだOLをしていた時、本当は小さな喫茶店のママになるのが夢だった。
OLしながら土日だけ女王様をし、いつか喫茶店ごっこが出来ることを夢見ながら気が付いたらSMクラブを立ち上げていたけれど(笑)
もうそれから14.5年・・・
少し遅くなってしまったけど、今からその夢を叶えるのも悪くない。
ここで再び人生の大博打。
近々CaféをOpenさせます。
詳細は後程。
もちろん今の私がするのですからそれなりのKINKYぶりです。
亜美が戻れる場所は沢山あった方がいい。
そして、これからのスタッフ達の居場所も沢山あった方がいい。
あんた達M男にも私たちの行く末を見届けてほしい。

女王様の愛は底なし沼
這いつくばって泥すすった数だけ深き沼。

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