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HIBIKI column vol.3

今回は先日久しぶりに行われたプレイパーティーについてお話ししましょう。

昔は半年に1度定期的に行われてたプレイパーティ「美悦辱」 今だから言えるけど、某有名ホテルのスィートルームでやったり、ほんとに非日常を楽しませてもらってたな。 その頃は、都内でも頻繁に行われていて、「流行って」いたんだと思う。

何度か足を運ぶうちにM男同士で仲良くなっちゃって、「誰を指名しているか」「どんなプレイをいつもするか」「以前はどこのクラブを使っていたか」なんて女王様そっちのけでM男同時話が盛り上がる事も少なくなかった。そしてM男達は、そうやって仲間とつながることも醍醐味の1つとして楽しんでいたみたいね。 今思えば良い時代だったな。

そう、SMクラブって女王だけで成り立ってるワケではないんだよね。 M男がいてナンボ。そしてそんな「変態性欲」という秘密の共感部分で結ばれた彼らが複数集まり、井戸端会議が始まれば、夢(M男の場合は妄想ね)も膨らむ。で、イイネ・イイネと盛り上がるうちに、その夢(妄想)があたかも現実になるような錯覚を起こし、それがエネルギーになって私をけしかけ夢(妄想)が本当に実現してしまう・・・

これは単体のM男ではなかなか私を動かすエネルギーにまではならない。 群衆の群れは素晴らしい。 私は企業もそうだと思う。

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もう社会生活から離れ10年もたってしまったので今更思い出すのにもタイムラグがあるが、「個」としてそれぞれの持ち場をやらせるよりも、グループにしたりして(それを部署とか支店とか言うのかもしれないけど)共感覚を持たせた方が力はすごい。 ただしマイナスに力が発揮された場合もすごいことになるが。 合宿やミーティング、歓迎会や送迎会、「自分」が「自分たち」になったときに得られるある種の安心感や多幸感は何だろう? 何かを達成した時に思わず「1人じゃできなかったな」って思える人間臭さが私は好きだ。 SMの世界から抜け出せないのも、この人間臭さを感じたいからじゃないのかな? そう思うと、私は1人ぼっちがすごく嫌いな女王みたいに感じてイヤだけど(笑)

話は脱線してしまったが、今回のプレイパーティーは4年ぶりの開催。 もちろん私が知らないM男さんも増え、前回よりもさらに客観的に様子を伺うことが出来た。 意外とビックリしたのが、うちの女王達の女王っぷり(笑) 実は内心心配してたんだよね。「この子達、ちゃんとプレイ出来てるのかな?」って それが、M男絨毯に始まり、M男家具、M男楽器など見事に1女王が3人ほどのM男をまとめて面倒みている。 そして皆嬉しそうな表情だった。

先輩を横目で見つつ一生懸命ついていこうとしている新人。 わざと中央で高度なプレイを披露し後輩女王達に技術を伝授しようとしているベテラン。 アブソルトの初期時代を歴代の女王の思い出と共に語ってくれる紳士M みんながアブソルトのファンで居てくれて、みんながSMを愛していて、そして皆で妄想を語って。。。少なくても感じたことは、みんなが上を向いて「変態」という共感覚を楽しんでくれたこと。 これは私の心を鷲掴みにして動かしてくれた。

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何年も疎遠になってたM男、環境が変わって本土から離れてしまっていたのにかかわらず来てくれたM男。プレイパーティーを反対する意見もあったけど、強行突破でやってよかった。 やっぱり何かきっかけを作ってあげないと物事は動かない。 これからも妄想でもいいから共有しましょう。

だんだん知ってるMも少なくなってそのうち宇宙規模の孤独にさらされる覚悟をしていた私は、改めてアンタ達の妄想の船の中の船員として一緒に生きていたのねとホロッときてしまった。 鬼の目にも涙。 女王だって愛が無いと生きていけないのさ。

いつだって私を動かすのはスタッフ達とM男

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