強い自分で居るために彼らはココに心の闇を捨てに来る
完璧で居続ける為に彼らは未完成な自分を晒けだす。
女王とは、そんな彼らの他人であり、そして最も身近な異次元人間である。
他人だから、全てをみせれるの。
異次元の人だから違う自分になれるの。
だから、、、情が芽生えても彼らは元の世界に戻って行く。
そんな彼らを何年見てきただろう。
そしてそんな彼らに私が出来ることは、いつまでも異次元で居続ける事。
全てを受容できる母性をもって。
女王という仕事は、時として相手の闇をみる。
そして、その闇を抱えた人の殆どが立派な男性だ。
だから私は、いつからか男性に一般の女性が抱くような期待は一切持たなくなった。
ヲトコ 二 マモッテ モライタイ ト オモッテハ イケナイ。
ヲトコ ハ イガイ ト モロク コワレヤスイ
これが私の今の男の、いやマゾ男のイメージ。
マゾにも色々種類が居ると思うが、私は昔から何故か行き詰まったマゾ男に会う事がおおかった。
この場合行き詰まったと言うのは、溜まった感情を何処に吐き出せばいいのかわからなくなり、自分がSかMも分からず、ただ、この身をズタボロにして欲しいと懇願する状態の事で、本当は愛を乞いたいのだと思う。
そう、何かの理由で泣く理由が欲しいのだ。
君が望めば、私はオマエと言う他人に情け容赦なく鞭を振るい、傷をつけ、時間がきたら何事も無かったようにオマエをドアの外へだすだろう。そして、次にオマエが来るまで思い出す事も無い。
だから、溜まったゴミも、膿も、全部全部吐き出してしまえ。
女王とは、そんな男のゴミ捨て場。
どんな立派な人間にもゴミは溜まるもの。
そんな時に、この世界を自分の密かなゴミ捨て場に選ぶ事は、間違って無い。
辛いのに我慢して、我慢して、我慢して、死んでしまいたいのに死ねなくて、ならば殺される覚悟でSMにきてみたら、殺されたのは行き場を失った自分の感情で、終わった時には女王にしがみついて泣きじゃくってたなんて事は珍しくない。
そう言う時は、ギュって抱きしめて頭を撫でてあげるんだ。
君の泪と引き換えに。
ひざまづいて私を見上げる男の顔は、全ての男が少年に変わる瞬間。
私が1番キュンと来る瞬間。
もちろん、その前に抱きしめてあげれるくらいのキツイお仕置きに耐えたらだけど、、、
キミ ノ ユウキ ヲ ミセテ ゴラン?
I will take you to the PARADISE.