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HIBIKI column vol.24

SMの女王様=sadist
世の中のどれくらいの人がそう思っているだろう?

私は確かにSと呼ばれ、時として非情なプレイもする。
しかし私はsadistではなくDominator.
加虐者ではなく支配者として君臨する。
武器は母性。
盲目に愛を乞う大人が欲するものは
痛みや辛さが最終目標ではなく、見離さないという視線や手や肌の温かさ。
すがった時にすくい上げてくれる力強さ。
暴力は暴力でしかなく、そこに理性と愛が無ければSMにはならない。
と私は思う。
そして、大勢の前で女王様を演じるパフォーマーと、一対一という閉鎖された空間で女王様を演じるプレイヤーでは真逆なほどスタンスが違う。

皆様8:2の法則はご存知だろうか?
どんな世界も8:2で動いている。
8割の従業員、2割の役員、
8割の群衆、2割の異端児、
8割のノンケ、2割の変態。
そう、一般的なイメージや物差しは8割側が産み出した物なのだ。
だから、大勢の前でショーなどをする女王様は
8割側のイメージをもって振る舞うのが相当だろう。
赤の口紅
漆黒のストレートヘア
黒パンプス
光沢黒のボンテージ
そしてムチ。
その姿を皆は第三者的に、一緒自分と交わることのない鏡の向こうの世界の者としてもてはやす。
それは、決して間違っているわけではない。

それでは、残り2割側の役目はなんだろう?
私が思うに、それは皆様が決して想像がつかないもの。そしてソレは鏡の向こうの世界だとしてもいつか交わりたい者だったりそばに置きたい者だったり。

そんな女王様のイメージ像は、
高貴で、母性に満ち溢れ
ハマってしまったら全てを委ねてしまう
人たらしで無邪気なカウンセラーやセラピストなタイプ。

2割なので、異端とか、スペシャルって言われることもあるかもね。
そして忘れてはいけないのが、それは危険な爆弾でもあるって事。
だって、あなたを支配する力を持っているから。

私は8割側にいる時のHIBIKIと2割側にいるHIBIKIを使い分けている。
どちらも私。
ただ、どちらかを選べと言われたら迷わず後者をとるかな。

だって、私は永遠に愛を乞う人をみていたいから。
そこに私は人間臭さを感じ、生きてる実感が湧く。
芋虫人間をたまらなく愛おしく感じてしまう。

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